旦那様、お父様への想いのこもったインド産銀河の和型墓石を建立。白岡市寺院墓地
埼玉県一円にて、お墓・石材のお仕事をさせていただいております、木村石材店 石原です。この度、白岡市寺院墓地にて、旦那様、お父様への想いのこもったインド産銀河の和型墓石を建立させていただきました!
白岡市寺院墓地 新規建立 石塔:インド銀河 外柵:中国G614
ホームページをご覧になったお客様からお電話でお問い合わせをいただきました。亡くなったお父様の1周忌までにお墓を建てたいとご希望の娘様でした。当店のお隣、白岡市のお寺様に墓地をお持ちで、お寺様に確認されたところどの石材店さんで建ててもよいとお話しがあったとのこと。ホームページをご覧になって当店にお声かけくださったようです。最近はホームページを通じてお声かけいただく機会も増えて、ありがたいことにご縁がさらに広がっています^^
現地でお会いして、周りのお墓も見ながらお話を伺いました。「和型にしたい」「白っぽい色の石を使いたい」「シンプルなものがいい」というご希望があり、ご予算も決められていました。伺った内容で図面を作成して、後日お店までお越しいただいてお打ち合わせをしました。石見本ではなく実際に建っているお墓が見たいとご希望でしたので、近くの墓地までご一緒に見に行ってそれぞれの石について特徴などをご説明したり、ご家族で意見をすり合わせたりして、何度かお打ち合わせを重ねた末、お墓の建立をご依頼いただきました。
まずは、基礎工事から開始です。周りのお墓も見ていて、杭打ちをしてしっかり地盤を強化してから基礎を打った方がいいと判断し、土を掘り下げてから樹脂杭を四方に打つことにしました。
機械を使って、しっかり深く杭を打ちます。
杭打ちが完了しました。地盤強化が終わったら、基礎を打ちます。
割りグリを入れて転圧し、地固めをします。
木枠の中に鉄筋を組んで、コンクリートを流し込む準備をしました。パイプは水抜き穴です。
生コンクリートを流し込み、バイブレーターでコンクリートの中の空気を抜いて、完成する基礎の強度を高めます。周りのお墓はビニールシートで養生し、コンクリートが飛び散って汚さないようにしています。このあと表面をならし、養生期間を置いて基礎の完成です。
自社工場での彫刻のようすです。左側は、石にゴムシートを貼って彫刻部分をカットしたところです。右は、サンドブラストで彫刻を終えた墓石です。
同じく、棹石の背面です。今回はご希望で、色を入れない素彫りで仕上げました。
1週間ほどしっかり養生期間を置いて、基礎が完成しました。中央は納骨室の下の土残しで、丸い穴は水抜き穴です。この上に砂利を敷いて仕上げますが、雨などもここから排水することができます。
お墓の後方の腰石を据えた後、左側の石を据えていきます。石と石は十分な量の墓石用のボンドで接着、また、お隣との隙間が狭く目地打ちが難しかったので、設置の際に黒いコーキング剤も塗布しています。
囲いの石が据え終わりました。角張ったデザインと丸みのあるデザインとでご家族で悩まれていたので、少しアーチ状になっている形をご提案して気に入っていただけました。
納骨室の中から手前側を見たところです。基礎コンクリートと石、石と石を、ステンレスのL金具でしっかり固定しています。地震などの揺れでもずれることがないように、見えない部分ですができる限りの施工をして、お客様にも安心いただけるよう記録も取っています。
腰石の上に、羽目石を設置していきます。ここでもボンドをしっかり使い、接着します。
工事が進み、カロート、敷石の設置が終わりました。
敷石は、サンドブラストですべり止めの模様を付けています。お客様のご希望の菱形のデザインで、「磨きとサンドブラストが半々になるように」というご希望通りになっています。
カロート内部です。この上にお墓の台石を設置するために、ボンドを塗って準備しています。奥に見えているのは空気口です。外の空気を循環させて、湿気が溜まらないようにします。
上台を据えて、さらに棹石を据えていきます。ボンドと耐震ゴムシートを使い、中央には耐震棒を設置しています。耐震棒は人の親指くらいの太さがあり、棹石の底面に貫通させて固定します。
棹石を据えました。このあと墓石用のコーキング剤で目地を打ちます。養生テープは、目地をしっかり深く入れるために貼っています。しっかり目地を打たないとそこから雨や水が入る原因になり、さらに万一水が入ると接着に使っているボンドも弱くなってしまうので、きれいにしっかり目地を打つことは、お墓を長い間安心してお参りいただくには重要なことです。
完成しました! シンプルですがすっきりとして、明るい印象のきれいなお墓です。石塔にはインド産のインド銀河という白御影石で建立しました。
今回のお墓でお客様のご希望が反映されているのが一番わかる点は、花立の家紋です。通常は上台に入れることが多いですが、「石塔には家名以外を彫りたくない、家紋は違う場所がいい」とご希望でしたので、水鉢前面や、納骨室の前蓋、花立前面に彫る方法をご提案して、色々なお墓をご覧になった結果、花立に一対彫ることにされました。
羽目石は、奥と手前側ともに緩やかなアーチ状になっています。かつ、影がつくような額の加工を入れ、細かい点ですが手の込んだ仕様になっています。ご希望のデザインを持ち込んでいただいた踏み石も、ご希望通りのきれいな仕上がりです。
完成したお墓には、本当にとても喜んでいただくことができました。今回のお客様は、娘様お二人というご家族構成が我が家と全く一緒で、初めにお会いした時からとても親近感がありました。お話をしていると、ご家族皆様が亡くなったお父様が大好きなんだなあ、いいご家族だなあということも伝わってきて、いつも通りではありますが、個人的な親近感もあり、ご家族皆様に喜んでいただけるように気持ちを込めて精一杯のお手伝いをさせていただきました。「木村さんに出会えて本当に良かったです!」ととても喜んでくださって、お手伝いをさせていただいた私もとてもうれしかったです。何かございましたら、またいつでもご連絡ください。ありがとうございました。
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