さいたま市営思い出の里にて、インド産黒御影石M10のお墓を建立

埼玉県久喜市にて、お墓・石材のお仕事をさせていただいております、木村石材店 石原です。さいたま市営思い出の里にて、インド産黒御影石M10のお墓を建立させていただきました!

 

さいたま市営 思い出の里 建立 インド産M10(黒御影石)

 

ホームページをご覧になったお客様から、お墓の建立をご依頼いただきました。さいたま市内にお住まいの方で、さいたま市営霊園思い出の里にお墓を建てることになり、お店を何軒も回られたそうです。わざわざ店舗までご来店くださって、お話を伺いました。

まずは、お考えのご予算がはっきりしていて、「その範囲でお墓作りができますか?」とお尋ねいただきましたので、費用面でのご希望を叶えられるお墓作りをすることになりました。石については、ほかの石材店さんで話を聞いて色合いや石質などが気に入られていた、インド産の黒御影石M10を使うことになりました。ほかにもご希望をうかがって図面を作成してご提案、弊社に建立をお任せいただけることになりました。

 

墓石が出来上がってきました。これから工場で彫刻などの作業に入ります。お選びいただいたインド産のM10は、真っ黒ではなくよく見ると模様が見えます。硬くてツヤも長持ちし、品質の良い黒御影石で、私も好きな石のひとつです。

 

棹石正面に、家紋と家名の彫刻を行います。石の表面にゴムシートを貼って彫刻する部分を切り抜き、いわゆる「ゴム切り」の作業が完了したところです。ここに家紋を入れる点はお客様のご希望でした。

 

側面は、建立年月と建立者の方のお名前を彫刻します。

 

背面には仏様のご法名などのほか、お亡くなりになった日付やお名前、ご年齢を彫刻します。

 

彫刻が完了しました!

昔はノミなどの道具で手作業で彫っていましたが、現代のお墓の一般的な文字彫刻の方法は「サンドブラスト」という方法です。「サンドブラスト」は、砂とエアーを強く吹き付けることで石を削って彫刻する方法です。さきほど彫刻準備で「ゴム切り」をした箇所に吹き付けて、力加減を調整しながら彫っていきます。文字の周りがグレーになっているのは、そのとき砂が当たった箇所です。

 

側面です。こちらも同じようにサンドブラストで彫刻を終えました。彫刻部分以外は養生しています。

 

こちらは、お客様のご希望で一体型を採用した、水鉢と花立です。両脇に家紋を入れて、中央に蓮の花を入れる点もお客様のご希望です。こういった図柄も、文字と同じくサンドブラストで彫刻することができます。

 

いよいよ、完成したお墓を設置します。建立場所は思い出の里の芝生墓地で、ずいぶん前からお持ちでした。霊園で既設されているこちらのコンクリートの納骨室の上にお墓を設置します。

 

まずは納骨室のお掃除から開始です。汚れていたり、芝生が入っていたりしましたので、きれいに水洗いをしてから設置します。

 

きれいになった納骨室の蓋石の上に、墓石の設置が始まりました。奥側に台石と棹石を据えたところです。

 

お客様のご希望で叶えた、一体型の花立と水鉢を設置しました。

 

とてもきれいに仕上がっています。蓮の花をご希望でしたので、いくつかイラストをご提案した中からお選びいただきました。色を入れない素彫りですが、濃い色合いのM10なので、細かい模様もくっきりと見えてきれいです。

 

香炉を設置して完成です。デザインは、何パターンかご提案した中から、棹石の天面や香炉に丸みを持たせたこの形を気に入っていただけました。

 

棹石正面の彫刻もきれいに仕上がっています。角の部分はすべて丸面取りをしていますので、丸みのある形状とあわせて、全体に上品で柔らかな印象です。

 

花立は着脱できるステンレスの花筒を入れ、香炉にはステンレスの香皿を入れています。霊園の決まりに則って、ご希望に沿ったお墓作りをすることができました。

 

ご納骨のお手伝いも弊社でさせていただきました。実は、10年近く仏様をお寺様にあずかっていただいたそうで、「お墓に入れてあげたい」とずっと思っておられたので、ご納骨の際には「やっと入れてあげられました。ありがとうございました」とおっしゃっていただけました。このたびは、数ある石材店の中から弊社に建立をお任せいただきまして、ありがとうございました。色々な石屋さんに話を聞いたりされた末に選んでいただけたことはとてもうれしく、励みになりました。最終的には、ご希望だった価格も含めてすべてに対して満足したとおっしゃっていただけたので、ホッとしつつとても嬉しく思っております。また、ホームページをきっかけにこうしてご縁がつながったことも、もっとたくさんの方に見ていただき、役立てていただけるようなホームページにしていこう!と改めて思うきっかけになりました。ありがとうございました。