30年ほど前に建立させていただいたお墓のお墓じまい解体工事。久喜市寺院墓地にて

埼玉県久喜市にて、お墓・石材のお仕事をさせていただいております、木村石材店 石原です。久喜市寺院墓地にて、30年ほど前に建立させていただいたお墓のお墓じまい解体工事をお任せいただきましたので、工事の様子をご紹介いたします。

久喜市寺院墓地 墓じまい

弊社でお墓の建立をお手伝いさせていただいたお客様から、お電話でお墓じまいのご相談をいただきました。さっそく現地確認をさせていただきました。

こちらがご相談のお墓です。立派なお墓で、30年ほど経っていますがとてもきれいにお参りされています。ご遺骨はお一人のみでしたが、ご家族のご事情でお墓じまいをされて、こちらのお寺様の永代供養塔へ移されるということでした。

 

今回はお電話で直接お問い合わせをいただいて、お寺様までスタッフのみで伺い、現地確認を行いました。口頭で大体の費用をお尋ねでしたのでお答えし、工事をさせていただくことになりました。

 

工事のようすです。工事の日までに閉眼供養を済まされていたので、工事に入る前にご遺骨の取り出しから行いました。ご遺骨はお預かりして、後日、ご納骨の際にまたお持ちしました。

まずは上物の石塔を取り外しました。上から順に取り外していきます。かなりしっかり接着されているので解体には苦労しますが、ひとつずつ丁寧に取り外していきます。

 

こちらはお墓の左後ろです。お墓の囲いの羽目石の下、ならしの石はコの字型のかすがいでしっかり留められていました。当時はこの方法が主流でした。

 

入口脇の大きな親柱を解体し、周りの石部分を取り外しました。カロートは御影石製です。お隣のお墓との隙間がほとんどないので、万が一にも傷付けたりしないように、解体の手順も考えながら進めます。今回は左側は空き墓地でしたので、左側から解体していきました。

 

解体が進んでいます。今回のカロートは2段式で、深さがあってお骨がたくさん納められる設計でした。こちらも解体していきます。

 

基礎をあらかた取り外して、コンクリート殻やグリ石等も取り出します。

 

グリ石等を取り出しているところです。すべて解体して取り出し、完全に更地に戻していきます。

 

石やコンクリートの取り出しがほとんど終わりました。あとは整地を進めます。

 

最後に山砂を敷き詰めて、工事完了です。草が生えにくく、カロートの深いところ等が後々沈んだりしないように、今回は硬く締まって仕上がる山砂を選びました。周りの状況を見ながら、その場で最適な方法を判断して仕上げるようにしています。また、お墓じまいの工事では返還する墓地だけでなく、周りのお墓にも十分に気を配って行っています。傷つけないようにすることはもちろん、コンクリートをはつって解体するとどうしても飛び散ってしまうので、最後は何軒も先までお掃除をしてきれいにします。

お客様に工事完了のご報告をしてお写真をお持ちしました。後日息子様が見に行ってくださって、きれいに終わっていたよとご連絡もあったそうです。これまで30年余り大切にお参りくださり、最後まで弊社に工事をお任せいただきましてありがとうございました。